口吻(読み)コウフン

精選版 日本国語大辞典 「口吻」の意味・読み・例文・類語

こう‐ふん【口吻】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 口さき。くちびる。くちばし。
    1. [初出の実例]「羯磨百千、波瀾口吻、調伏万巻、括嚢舌上」(出典性霊集‐八(1079)招提寺達文)
    2. [その他の文献]〔皮日休‐苦雨詩〕
  3. 話しぶり。ことば様子。くちぶり。
    1. [初出の実例]「徒に世間海防家の口吻に云へるが如き」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初)
    2. [その他の文献]〔旧唐書‐李徳裕伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の口吻の言及

【口器】より

…カの大あごや小あごは下唇とともに細いのみ状に伸びているので刺すのに適し,上唇は血を吸い込む管になっている。イエバエでは,大あごと小あごは退化し,他の部分が口吻rostrumとなり,先端のスポンジ状の唇弁で食物をなめる。ミツバチの大あごは食物をかみ砕いたり,巣の材料をこねたりするのに使われるが,長く伸びた小あごと下唇で花みつを吸う。…

※「口吻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android