口峡(読み)コウキョウ(英語表記)fauces

翻訳|fauces

デジタル大辞泉 「口峡」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょう〔‐ケフ〕【口峡】

咽頭いんとうの入り口部分で、軟口蓋なんこうがいの縁と舌根とで囲まれた狭い空間。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口峡」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょう ‥ケフ【口峡】

〘名〙 口腔の最も奥の部分で、咽頭(いんとう)につながる腔所。上方軟口蓋下方に舌根がある。〔医語類聚(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「口峡」の意味・わかりやすい解説

口峡
こうきょう
fauces

口腔と咽頭との境の部分をいう。その上壁は軟口蓋の後部である口蓋帆と,その中央部から下方に細長く突出する口蓋垂 (俗にいうのどちんこ) である。側壁は口蓋帆から外下方に向う口蓋舌弓と口蓋咽頭弓から成り,それらの間には口蓋扁桃がある。口峡は食物を飲み込む際に大きく広がる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の口峡の言及

【アンギーナ】より

…起因菌は溶血性連鎖球菌やブドウ球菌が多い。元来アンギーナとは口峡炎のことをさす。口峡は咽門とも呼ばれ,口腔から中咽頭に移行する狭くなった部分のことであり,のどの炎症ではれるといっそう狭くなるので,アンギーナの語はもっぱら扁桃を中心とした咽頭炎に使われてきたが,語源的にはギリシア語のagchonēと関係があり,体を締めつけられるという意味で,狭心症angina pectorisにもとられるので注意を要する。…

※「口峡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android