口慣・口馴(読み)くちならす

精選版 日本国語大辞典 「口慣・口馴」の意味・読み・例文・類語

くち‐なら・す【口慣・口馴】

〘他サ四〙
① (繰り返し言ってすらすら言えるようにするの意から) しじゅう口にする。言いならす。
紫式部日記(1010頃か)寛弘六年「人にまだ折られぬものを誰かこのすきものぞとはくちならしけん」
飲食物の味を舌になじませる。

くち‐な・る【口慣・口馴】

〘自ラ下二〙
① 言いなれる。口癖になる。よく口に出して言う。
※前田本枕(10C終)二五二「若くてよき男の、下衆女の名くちなれて言ひたるこそにくけれ」
② 飲食物の味が口になれる。食べなれる。

くち‐ならし【口慣・口馴】

〘名〙
何度も繰り返し言って、すらすら言えるようにすること。
② ある飲食物の味を舌になじませること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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