口木(読み)クチキ

デジタル大辞泉 「口木」の意味・読み・例文・類語

くち‐き【口木】

ばい」に同じ。
「―をくくむてを穿ちて」〈天武紀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口木」の意味・読み・例文・類語

くち‐き【口木】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 軍団敵陣に近づいたとき、人の会話や馬のいななきを防ぐため、口に含んだ箸(はし)状の木。枚(ばい)
    1. [初出の実例]「梅(クチキ)(くく)むて城(き)を穿ちて、劇(あわて)て営の中に入る」(出典日本書紀(720)天武元年七月(北野本訓))
  3. 江戸時代、年貢の口米に準じ、営業用の白木や薪の生産者に課した三パーセント内外の付加税
    1. [初出の実例]「一白木類新木呂よりも御口木何程宛」(出典:飛州地方御尋答書(1727))

くち‐ぎ【口木・塞木】

  1. 〘 名詞 〙 瓶、徳利などの栓(せん)
    1. [初出の実例]「あれから、塞木(クチキ)をさがして見たが」(出典:西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一四)

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