古事記及び日本書紀の新研究

山川 日本史小辞典 改訂新版 の解説

古事記及び日本書紀の新研究
こじきおよびにほんしょきのしんけんきゅう

大正デモクラシー期を代表する日本古代史の研究書。津田左右吉著。1919年(大正8)刊。6年前に公刊した「神代史の新しい研究」の後をうけて,神武天皇から仲哀天皇までの記紀の天皇系譜と説話の厳密な史料批判を行い,その虚構性を明らかにした。本書は24年に改訂された際,書名から「新」の文字を削り内容も改めたが,40年(昭和15)皇室の尊厳を冒すものとして発禁処分をうけた。「津田左右吉全集」所収

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android