釈迢空(しゃくちょうくう)(折口信夫(おりくちしのぶ))の詩集。1947年(昭和22)3月青磁社より刊。この詩集は1945年に一度製本にまで至ったが戦火で焼失し、版を改めて出版した。所収の22編は、主として長歌体の文語詩で、古語を自在に用い、沖縄や大和(やまと)、あるいは幼時の回想を題材にしたものが多い。なかでも「月しろの旗」は6章、850行の長編で、中世の末に名和(なわ)氏の一族が海を渡って沖縄に至り、尚(しょう)家の祖となるという構想で、日本には数少ない海洋性に富んだ長編叙事詩である。この詩集に対し、48年第1回の芸術院賞が贈られた。
[岡野弘彦]
『『折口信夫全集23』(1967・中央公論社)』
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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