古切・古裂(読み)こぎれ

精選版 日本国語大辞典 「古切・古裂」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぎれ【古切・古裂】

〘名〙 江戸時代より前に、外国から渡来した金襴(きんらん)緞子(どんす)間道(かんとう)などの布地をいう。茶道具の袋や和装小物に用いられて珍重された。名物(めいぶつぎれ)
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉三「老人女物の古裂(コギレ)で作った色のさめたお納戸縮緬の襟巻の中へ寒さうに首をちぢめて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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