古北口(読み)こほくこう(その他表記)Gǔ běi kǒu

改訂新版 世界大百科事典 「古北口」の意味・わかりやすい解説

古北口 (こほくこう)
Gǔ běi kǒu

中国,北京市密雲県の北東,万里長城に設けられた要害で,これにそって潮河(白河支流)が貫流している。中国内地から長城外に出入りする関門の一つであり,清代には北京と熱河とを結ぶ要地であった。北方民族が中国に侵入する通路として,その名は12世紀から記録にみえる。とくに明代には山海関と居庸関との中間を占め,北東の喜峰口,北西の独石口と並んで,国都北京をモンゴル族の攻撃から守る第一線を形づくっていた。喜峰口は河北省遷西県の北,独石口は同じく赤城県の北にあって,3口とも万里の長城の内側には駐屯軍を収容するために築かれた城壁のある町が今日も残っている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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