古市大溝(読み)ふるいちおおみぞ

日本歴史地名大系 「古市大溝」の解説

古市大溝
ふるいちおおみぞ

昭和四二年(一九六七)その存在が初めて明らかにされた古代の用水路(運河)。古市古墳群所在地に、その痕跡をとどめており、古墳群中の南端近くにある前の山まえのやま古墳(日本武尊白鳥陵に治定)から北西の藤井寺市ミサンザイ古墳(仲哀天皇陵に治定)に至るまで、池・堤塘・水田などによって明確にその跡をたどることができる。すなわち南では軽里かるさと集落の北西端で、前の山古墳の北側から北西に延びた溝と、あしヶ池の東側に接するなが池の北端から北に延びた溝が合流し、さらに角度を西に振って(約二二度)一直線に北流、屈折点となるなか(野々上二丁目)に至り、ここで北流する溝と西流する溝とに分れる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android