古新宿町(読み)こしんしくちよう

日本歴史地名大系 「古新宿町」の解説

古新宿町
こしんしくちよう

[現在地名]小田原市はま町四丁目

小田原城下町の東南端、新宿町の南にある脇町。貞享二年(一六八五)御引渡記録(県史四)町名がみえる。もと東海道が通り新宿町と称したが、稲葉氏時代の小田原城大手口変更に伴い、町域の北に付替えられた東海道沿いに成立した新町を新宿町として分割し、古新宿町と改称したという(風土記稿、日本城郭大系)

鍋町なべちようは戦国時代から鋳物師の居住地であった。永禄一二年(一五六九)七月二〇日の北条家朱印状(県史三)によって北条氏分国中の鋳物師商売を認められた新宿鋳物師二郎左衛門は、天文三年(一五三四)河内国から移住し(風土記稿)、天正一四年(一五八六)七月二五日の北条家朱印状(県史三)で鋳物師棟梁を命ぜられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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