古期教会スラブ語(読み)こききょうかいスラブご(英語表記)Old Church Slavonic language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「古期教会スラブ語」の意味・わかりやすい解説

古期教会スラブ語
こききょうかいスラブご
Old Church Slavonic language

9世紀にモラビアキリスト教を布教した,キュリロスとメトディオスが翻訳した聖書 (現存するのは 10~11世紀の写本) によって知られる言語。南スラブ語に属し,古期ブルガリア語と呼ばれることもあるが,現代ブルガリア語がその直系といえるかどうかは疑問とされる。スラブ語派最古文献であり,再構されるスラブ祖語の形に近く,スラブ語派ならびにインド=ヨーロッパ語族の史的研究には重要な資料である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android