古賀 十二郎(読み)コガ ジュウジロウ

20世紀日本人名事典 「古賀 十二郎」の解説

古賀 十二郎
コガ ジュウジロウ

大正・昭和期の郷土史家 長崎史談会創立者;長崎市史編纂主任。



生年
明治12(1879)年5月16日

没年
昭和29(1954)年9月6日

出生地
長崎県長崎区(現・長崎市)

学歴〔年〕
東京外国語学校(現・東京外国語大学)〔明治34年〕卒

主な受賞名〔年〕
西日本文化賞〔昭和27年〕

経歴
長崎の福岡藩御用商人“丂屋”の家督人として育つ。19歳の時上京し東京外国語学校に入学。明治39年長崎に帰り、以来長崎関係古文書とシーボルトケンペル、キリシタン関係などの外国文献を参考にしながら、新しい地方史“長崎学”を出発させる。長崎史談会を創設。大正8年長崎市史編纂が始まり、編纂主任となり、14年代表作「長崎市史風俗編」を完成させた。他の著書に「西洋医術伝来史」「長崎開港史」「長崎洋学史」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「古賀 十二郎」の解説

古賀十二郎 こが-じゅうじろう

1879-1954 大正-昭和時代の郷土史家。
明治12年5月16日生まれ。「長崎評論」を創刊,第1期の長崎史談会を組織。大正8年長崎市史編修事業に参加し,風俗編を執筆した。昭和29年9月6日死去。75歳。長崎県出身。東京外国語学校(現東京外大)卒。号は玉園散人,牡丹花大夢。著作に「西洋医術伝来史」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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