古賀志村(読み)こがしむら

日本歴史地名大系 「古賀志村」の解説

古賀志村
こがしむら

[現在地名]宇都宮市古賀志町、鹿沼市古賀志町・高谷こうや

北は古賀志山で猪倉いのくら(現今市市)、東は福岡ふくおか村、東と北は古賀志山に囲まれる。古くは古橿村と記したという(地誌取調)。男体山山頂から出土した経筒銘に「池故賀志吉良七郎左衛門、奉納十羅刹女三十番神、南 天文二年癸巳七月吉日」とみえる。天正一〇年(一五八二)四月一一日の宇都宮国綱感状(宇塚茂氏所蔵文書など)に「古賀志表」とみえ、石川五郎兵衛・大沢弾正左衛門尉らの当地での戦功を賞している。

近世初期は宇都宮藩領。慶安郷帳に田方一六六石余・畑方二四六石余とある。元禄郷帳では高五三八石余で、幕府領壬生藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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