只管打坐(読み)シカンタザ

デジタル大辞泉 「只管打坐」の意味・読み・例文・類語

しかん‐たざ〔シクワン‐〕【×只管×坐/×祗管×坐】

ただひたすら座禅すること。特に曹洞宗でいう。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「只管打坐」の解説

只管打坐
しかんたざ

祇管打坐とも。「只管」とは,ひたすらにの意。坐禅になんの意義条件も求めず,公案なども使わず,ただひたすら坐禅を実践すること。全身心をあげて坐りぬくこと以外に仏法体得はないという道元禅の特質を端的に表した語。道元は黙照禅伝統をうけ,天童如浄の「参禅は坐禅なり」の意をうけて只管打坐を重視した。

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四字熟語を知る辞典 「只管打坐」の解説

只管打坐

禅宗で、ただひたすら坐禅することをいう。

[活用] ―する。

[解説] 「只管」はひたすらという意味で、「打坐」は座禅をすること。

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世界大百科事典(旧版)内の只管打坐の言及

【正法眼蔵】より

…道元は100巻編述の意図をもっていたらしいが未完に終わった。本書には只管打坐(しかんたざ)(ひたすら座禅すること),本証妙修(本来悟っているものの座禅),修証一等(修行と悟りを区別しないこと),行持道環(修行者と仏とが座禅を通じて一体となること)などといわれる道元禅の真髄があますところなく語り尽くされている。道元は仏教における派閥化や女性差別に徹底して反対した。…

※「只管打坐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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