…たとえば,粒子の角運動量Lの古典力学的な表式は,x成分でいえば,Lx=ypz-zpxであるから,量子力学でこれに対応する演算子は,となる。ただし,この種の構成において座標と運動量の演算子の非可換性(次節で述べる)から問題がおこる場合があり,演算子の自己共役性を目標とする数学的考慮が必要となる。そのため,古典力学的なすべての力学量が量子力学のなかに対応する演算子をもつとは限らない。…
※「可換」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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