台雲寺(読み)だいうんじ

日本歴史地名大系 「台雲寺」の解説

台雲寺
だいうんじ

[現在地名]延岡市北小路

いま山の南麓にあり、万歳山と号し、本尊釈迦如来。曹洞宗。寺伝によれば、養老三年(七一九)草創、蓬莱山金仙きんせん寺と号し、真言宗であったという。天正一五年(一五八七)高橋元種があがた(延岡)に入封し、大円山西林さいりん寺と改称したと伝える。天正末期にはキリスト教が台頭し領内寺院は退転し、当寺法脈も断絶した。慶長一九年(一六一四)有馬直純が延岡に入封すると、嫩泰を開山に招請し、曹洞宗寺院として再興、有馬家菩提寺とした(国乗遺聞)。有馬氏時代の寺領について御先代除高覚(九津見家文書)に西林寺とみえ、高橋元種時代から寺領一〇〇石が与えられていたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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