合弁企業[ソビエト連邦](読み)ごうべんきぎょう[ソビエトれんぽう]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

合弁企業[ソビエト連邦]
ごうべんきぎょう[ソビエトれんぽう]

旧ソ連邦時代の 1987年,資本主義国との合弁企業を許可する合弁企業法が公布された。経済改革推進のために必要な西側の資本,技術,経営ノウハウを合弁企業によって得ると同時に,国際競争力のある製品開発により外貨を獲得するのが目的だった。 90年 10月には合弁企業への課税率が引下げられ,また外国投資法によって 100%外資企業の設立も認められた。これまでのところ稼動している合弁企業の多くはサービス業など小規模のもので,巨額の投資を必要とする製造業ではまだ少ない。また,合弁企業では財政上,経営上のトラブルも多く発生している。アメリカ,ドイツとの合弁企業が最も多く,日本は大幅に出遅れている。

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