精選版 日本国語大辞典 「合竹」の意味・読み・例文・類語
あい‐たけ あひ‥【合竹】
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…笛は現在,竜笛(りゆうてき),高麗笛,神楽笛の3種が用いられており,細かく装飾的な音の動きは篳篥と好一対をなす。笙はおもに管絃で使われ,〈合竹(あいたけ∥がつちく)〉という重音奏法に特徴がある。催馬楽,朗詠で用いるときには〈一竹(いつちく)〉または〈一本(一管)吹き〉といって,単音旋律を奏する。…
…笙は17本の竹管を束ねた,ハーモニカやオルガンと同様のフリー・リード系の楽器である。管絃合奏においては主として6音あるいは5音から成る和音(合竹(あいたけ)という)を奏するが,この合竹は篳篥や横笛の奏する旋律の要所要所をなぞるように,並行してつけられる。管絃の弦楽器は旋律楽器としてではなく,曲のリズムを形づくることに役立っているが,このうち箏は,きまった音型を主体に演奏し,これによって一貫したビートを曲にあたえ,琵琶は,このリズムの区切れ目をきわだたせるようなアクセントを,アルペッジオや複音,あるいは単音で与えていく。…
…笛は現在,竜笛(りゆうてき),高麗笛,神楽笛の3種が用いられており,細かく装飾的な音の動きは篳篥と好一対をなす。笙はおもに管絃で使われ,〈合竹(あいたけ∥がつちく)〉という重音奏法に特徴がある。催馬楽,朗詠で用いるときには〈一竹(いつちく)〉または〈一本(一管)吹き〉といって,単音旋律を奏する。…
…各管には屛上(びようじよう)という切れ込み目と小さな指孔および簧がついている(ただし,17管中2管は無簧)が,指孔には音高を変える機能はなく,各管の音高は簧の長さと屛上の位置やリードにつけられるおもりの量によって決められる。各管は〈合竹〉という5~6音からなる独特の和音を奏するために,音高順には配列されていない。笙は雅楽の唐楽,催馬楽等に用いられるほか,近代・現代作品にも利用されている。…
※「合竹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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