吉野の行宮(読み)よしののあんぐう

精選版 日本国語大辞典 「吉野の行宮」の意味・読み・例文・類語

よしの【吉野】 の 行宮(あんぐう)

後醍醐天皇が、吉野に設けた行宮。延元元年(一三三六足利尊氏京都を追われた後醍醐天皇は神器を帯して吉野に潜幸し金輪王院を行宮と定め、南朝を開き、尊氏の擁立する北朝に対抗した。正平三年(一三四八)後村上天皇は北朝側の吉野攻撃を避けて行宮を賀名生(あのう)に移した。長慶天皇を経て後亀山天皇は元中九年(一三九二)北朝と和議を行ない京都の大覚寺に帰った。吉野の宮。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android