同一性保持権(読み)ドウイツセイホジケン

ASCII.jpデジタル用語辞典 「同一性保持権」の解説

同一性保持権

著作人格権の中で認められた権利の1つで、著作物の内容について無断改変を禁止する権利のこと。著作人格権には同一性保持権のほかに、著作者が自分の著作物を自由に発表する権利を保護する「公表権」、著作者名の表示/非表示を自由に決める権利を保護する「氏名表示権」がある。

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世界大百科事典(旧版)内の同一性保持権の言及

【電子情報の知的所有権】より

…著作者が個人であれば,著作権は著作者の死後50年後まで保護されるが,著作者が法人であれば,創作または公表後50年後までとなる。 著作者人格権の一つである同一性保持権については,プログラムの著作物の場合,バージョンアップやバグ修正等のように必要な範囲の改変は除かれている(20条2項3号)。著作権の制限(利用者が許諾を得ずに利用できる場合)としては,プログラムを正規に購入した者が自分で利用するために必要な範囲でバックアップ,カスタマイズ,コンパイル等をすることが許容されている(47条2項)。…

※「同一性保持権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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