同化根(読み)どうかこん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「同化根」の意味・わかりやすい解説

同化根
どうかこん

ごく特殊な植物にみられる同化作用を営む根。皮層葉緑体を含む同化組織があり、緑色の葉や茎をもたない植物体の養分生産をもっぱらここでの光合成でまかなっている。カワゴケソウ科植物やクモランでみられる。

[西野栄正]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の同化根の言及

【根】より

… 着生植物の付着のためのもの(付着根adhesive root)や木生シダの幹につく不定根も,気根の一型である。空気中で根が葉緑素をもつようになったものを同化根assimilation rootという。カワゴケソウ科の1種のように,葉が退化してなくなり,根が扁平で葉のような姿をとって同化器官になるものもあるが,葉や茎が同化をするうえに,根も空気中でわずかながら同化するというものも多い。…

※「同化根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android