名を正す(読み)ナヲタダス

デジタル大辞泉 「名を正す」の意味・読み・例文・類語

ただ・す

《「論語子路から》君臣・父子などの名分を正す。
正邪判断を下す。
「うき世をば今ぞ別るるとどまらむ名をばただすの神にまかせて」〈須磨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「名を正す」の意味・読み・例文・類語

な【名】 を 正(ただ)

① 事の正邪を判断する。
源氏(1001‐14頃)須磨「うき世をば今ぞわかるるとどまらむ名をばたたすの神にまかせて」
② (「論語‐子路」の「子曰、必也正名乎」による) ものの名称を正す。ものの名と実が一致するようにする。ひいて、名分を正す。
※東海一漚集(1375頃)和東白「斯文自古嘆喪、吾道何時必正名」

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