精選版 日本国語大辞典 「名付」の意味・読み・例文・類語
な‐づ・ける【名付】
〘他カ下一〙 なづ・く 〘他カ下二〙
① 名をつける。命名する。他と区別して特に名をつける。
※万葉(8C後)一八・四〇七八「恋ふといふはえも名豆気(なヅケ)たり言ふすべのたづきもなきはあが身なりけり」
② 一般的に、呼びならわす。称する。号する。呼称する。
な‐づけ【名付】
〘名〙
① 名をつけること。ことばで表現すること。特に新生児の命名の儀礼をいう。一般に誕生後七日目にするが、地方によって、五日目、六日目、八日目、一一日目、一四日目と異なり、女児は三日目、男児は七日目とか、三日目に仮名、七日目に本名をつける風習の地方もある。近世までは、童名と成年に際して与えられる成人名(実名、本名)とがあった。
※万葉(8C後)三・四六六「言ひも得ず 名付(なづけ)も知らず 跡もなき 世の中なれば せむすべもなし」
② いいなずけ。婚約者。
な‐づき【名付】
※後撰(951‐953頃)雑二・一一八六・詞書「兼輔朝臣の家に名つきを伝へさせ侍りけるに」
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