名目(読み)メイモク

デジタル大辞泉 「名目」の意味・読み・例文・類語

めい‐もく【名目】

名称呼称。特に、表向きの名称。みょうもく。「名目だけの重役
表向きの理由口実。みょうもく。「名目をつけて断る」
[類語](1名前名称呼び名しょう呼称称呼称号とな名義ネームネーミングめい/(2口実隠れみの表向き表看板美名綺麗事大義大義名分錦の御旗仮託かこつける託するよそえる盾に取る

みょう‐もく〔ミヤウ‐〕【名目】

めいもく(名目)」に同じ。
「―こそ大学ですけれども」〈魯庵社会百面相
習慣などによる読み癖。「射礼」を「じゃらい」、「」を「シャク」などと読む類。名目読み。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「名目」の意味・読み・例文・類語

みょう‐もくミャウ‥【名目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物につけた呼び名。物の呼称。名称。多く、それぞれの専門分野での呼称をいう。法門の名称としては、天台宗の五時八教、真言宗の十住心など。めいもく。
    1. [初出の実例]「まづ、慈信が申候法文のやう、名目をもきかず、いはんや、ならひたることも候はねば」(出典:親鸞聖人消息(13C中)血脉)
    2. [その他の文献]〔晉書‐曹毗伝〕
  3. ことわざ。
    1. [初出の実例]「みゃうもくに、下手の物ずきといふ事有り」(出典:めのとのさうし(14C中か))
  4. みょうもくよみ(名目読)
    1. [初出の実例]「奏慶 当世そうけいと云名目出来る、更不故実」(出典名目鈔(1457頃)私儀)
  5. 表面の理由。口実。めいもく。
    1. [初出の実例]「然至其所以自為一レ学、則別立一般名目、以為学問之宗旨」(出典:童子問(1707)下)
    2. 「何をがな名目(ミャウモク)にて遊んものとの風流雄達」(出典:滑稽本八笑人(1820‐49)五)

めい‐もく【名目】

  1. 〘 名詞 〙 物の名称。物事の呼称。また、表面上の理由。口実。みょうもく。
    1. [初出の実例]「運命といふ如き神秘らしい名目(メイモク)を其力に加へることは出来ません」(出典:運命論者(1903)〈国木田独歩〉二)

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普及版 字通 「名目」の読み・字形・画数・意味

【名目】めいもく

題目

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