吐捨（読み）はきすてる

精選版 日本国語大辞典

はき‐す・てる【吐捨】

〘他タ下一〙 はきす・つ 〘他タ下二〙

① 口に含んだものをはき出して捨てる。

※打聞集（1134頃）玄奘三蔵心経事「其うみしるをすひてはき捨」

② 腹を立て、あるいは相手を軽蔑して乱暴にものを言う。多く、「はきすてるように」の形で用いる。はきだす。

※暗夜行路（1921‐37）〈志賀直哉〉四「彼は吐捨(ハキス)てるやうに云った」

出典　精選版 日本国語大辞典