向詰(読み)むこうづめ

精選版 日本国語大辞典 「向詰」の意味・読み・例文・類語

むこう‐づめ むかふ‥【向詰】

〘名〙
※俳諧・沙金袋(1657)春「めでたいや雑煮の膳のむかふ詰〈貞利〉」
② (本膳と二の膳の向こうに据えるところからいう) 本膳料理焼物別称
※俳諧・水馴棹(1705)「泥鏝で焼く千人前の向ふ詰」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の向詰の言及

【向付】より

…江戸時代半ばには使われていたことばで,なますか刺身を用いることが多かった。向,向詰(むこうづめ)とも呼ばれたが,向詰は焼物をいう場合もある。現在の懐石では,初めに亭主が持ち出す折敷(おしき)に飯,汁とともに向付が配され,陶磁器の皿に刺身を盛るのがふつうである。…

※「向詰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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