君代に(読み)きみがよに

精選版 日本国語大辞典 「君代に」の意味・読み・例文・類語

きみがよ‐に【君代に】

天皇の聖代に逢(あ)うの意で、「逢ふ」と同音「あふ」をふくむ語に続く。
(イ) 「逢坂山」にかかる。
古今(905‐914)雑体・一〇〇四「きみが世に相坂山の岩清水こがくれたりと思ひける哉〈壬生忠岑〉」
(ロ) 「阿武隈川」にかかる。
※詞花(1151頃)賀・一六一「君が代にあぶくま川の底清み千年をへつつすまんとぞ思ふ〈藤原道長〉」
(ハ) 「近江(あふみ)(=おうみ)」「あふの松原」などにかかる。
※正治初度百首(1200)祝「君が代にあふみの海をいくそたび田につくればか定め置きけむ〈小侍従〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android