君子は周して比せず小人は比して周せず(読み)クンシハシュウシテヒセズショウジンハヒシテシュウセズ

デジタル大辞泉 の解説

君子くんししゅうしてせず小人しょうじんしてしゅうせず

《「論語」為政から。「周」はあまねく、「比」はべたべたするの意》君子は広く公平に人と親しむが、小人特定仲間とだけ親しみがちである。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 の解説

くんし【君子】 は 周(しゅう)して比(ひ)せず小人(しょうじん)は比(ひ)して周(しゅう)せず

(「周」はあまねく、普遍、「比」はべたべたくっつくの意。「論語‐為政」の「子曰、君子周而不比。小人比而不周」による) 君子は公平に広く人と親しむが、小人はかたよった小さな党派をつくるものである。
ささめごと(1463‐64頃)上「一体をも心をとめて修行をこらし侍らば、さかひに至るべきやらん。〈略〉君子は周して比せず。小人は比して周せず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報