否泰(読み)ひたい

精選版 日本国語大辞典 「否泰」の意味・読み・例文・類語

ひ‐たい【否泰】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「否」「泰」は易の六十四卦一つで、「否」は陰陽の気が塞されて万物生命力を失い、君臣が隔絶して天下が治まらない卦で、「泰」はその逆 ) 国家、万物などの衰えることと盛んになること。ふさがることと通じること。不運と幸運。不幸と幸福。
    1. [初出の実例]「寿夭否泰非吾意。唯誦荘周第一篇」(出典:本朝麗藻(1010か)下・与諸文友泛船於宇治川聊以逍遙〈藤原伊周〉)
    2. [その他の文献]〔潘岳‐西征賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「否泰」の読み・字形・画数・意味

【否泰】ひたい

通塞。晋・陸機〔馮文羆の斥丘の令に遷さるるに贈る〕詩 嗟(ああ)我人を懷ふ 其の(ゆ)くこと惟(こ)れ永し 否泰(まこと)に殊なり 窮ふこと

字通「否」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android