吹上温泉(宮城県)(読み)ふきあげおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吹上温泉(宮城県)」の意味・わかりやすい解説

吹上温泉(宮城県)
ふきあげおんせん

宮城県北西端、大崎市(おおさきし)鳴子温泉(なるこおんせん)にある温泉。鬼首温泉郷(おにこうべおんせんきょう)の一つ。荒雄(あらお)岳の南西麓(ろく)、荒雄川に注ぐ吹上沢左岸に沿う。近くには2メートルの高さにまで熱湯を噴出する間欠泉(かんけつせん)がある。「親吹き、子吹き」といわれ、『陸奥国風土記(むつのくにふどき)』には「湯を吹き上ぐること一丈余」とある。対岸段丘上にも、めおと、雲竜銀河弁天などの間欠泉があり、噴湯高度20メートル以上に及ぶものもある。泉質単純温泉。湯の滝がそそぐ滝壺(たきつぼ)が、そのまま湯舟になった露天風呂がある。JR陸羽東線鳴子温泉駅からバスの便がある。

[長谷川典夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android