(読み)ウン

デジタル大辞泉 「吽」の意味・読み・例文・類語

うん【×吽】

梵語最終の字音hūṃの音写。→阿吽あうん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吽」の意味・読み・例文・類語

うん【吽】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] hūṃ の音訳 ) 仏語。口を閉じた時の音声。開いた時の音声「阿(あ)」に対するが、「阿吽」と熟合して、一切の音声言語はこの二字に包含されるとする。
    1. [初出の実例]「口を閉、気を収れば、吽の声あり。鼻端より出入して命息と成る」(出典:真言内証義(1345))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吽」の意味・わかりやすい解説


うん

阿吽」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【阿吽】より

…いっさいの字,いっさいの音声はaを本源とするから,a字は諸法の本初を表す。また,〈吽〉字は口を閉じた最後の音で,諸法の終極を表す。したがって〈阿吽〉の2字をもっていっさいの存在者が生起する根源たる実相(諸法の存在論的根拠たる存在そのもの)と,智慧をもって迷いを破してその本源へ帰滅すべきであるという存在の真実を表現する。…

※「吽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android