吾妹子に(読み)ワギモコニ

デジタル大辞泉 「吾妹子に」の意味・読み・例文・類語

わぎもこ‐に【×妹子に】

[枕]吾妹子に会う意から、「あふ」と同音を含む「逢坂山」「近江あふみ」「あふちの花」「淡路あはぢ」にかかる。
「―あふちの花は散り過ぎず」〈・一九七三〉

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精選版 日本国語大辞典 「吾妹子に」の意味・読み・例文・類語

わぎもこ‐に【吾妹子に】

  1. 「吾妹子に会ふ」の意から、「あふ」と同音を含む「あふちの花」「逢坂山」「淡海」「淡路」にかかる。
    1. [初出の実例]「我妹子爾(わぎもこニ) 淡海の海の 沖つ波」(出典:万葉集(8C後)一三・三二三七)

吾妹子にの補助注記

「万葉‐三〇一一」の「吾妹児爾(わぎもこニ)春日のよしき川よしもあらぬか妹が目を見む」は、「吾妹子に衣を貸す」の意から、「貸す」と同音を含む地名「春日」を引き出す序詞の一部として用いられている。

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