吾平津神社(読み)あびらつじんじや

日本歴史地名大系 「吾平津神社」の解説

吾平津神社
あびらつじんじや

[現在地名]日南市材木

堀川ほりかわ運河に架かる堀川石橋の西詰、字林光寺りんこうじにある。吾平津毘売命を主祭神とし、倉稲魂命・木花咲耶姫命・経津主命・天照皇大神・武甕槌命・天児屋根命を合せ祀る。旧郷社。祭神については、神武天皇の妃である吾平津毘売命とする説のほか、景行天皇妃である八坂之入日売命とする説などもある(「日向地誌」など)。古くは乙姫おとひめ大明神・乙姫神社とよばれ、伝承によれば和銅二年(七〇九)の草創という。万治三年(一六六〇)再興され、貞享四年(一六八七)、宝暦三年(一七五三)、安永四年(一七七五)社殿造営が行われている(社蔵棟札)。宝暦三年の造営は前年に社殿と舞殿が崩れたため行われたもので、西弁分にしべんぶん村と上方かみかた村からの材木で再建された(「県郷村社以下寺院」県立図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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