呂夷簡(読み)りょいかん(英語表記)Lǚ Yí jiǎn

改訂新版 世界大百科事典 「呂夷簡」の意味・わかりやすい解説

呂夷簡 (りょいかん)
Lǚ Yí jiǎn
生没年:979-1044

中国,北宋の政治家。字は担父,諡(おくりな)は文靖。寿州(安徽省寿県)の人。咸平3年(1000)の進士。以後地方官を歴任し行政能力を発揮した。仁宗即位参知政事,1029年(天聖7)同平章事(宰相)を拝し,皇后郭氏の廃后問題で范仲淹ら若手官僚と対立して慶暦の党議をひきおこして,37年(景祐4)退任。40年(康定1)再び宰相になった。仁宗の信頼を得て,実務家肌の宰相として10年以上も仁宗を補佐した功績は高く評価された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android