告解の秘跡(読み)こっかいのひせき(英語表記)sacramentum poenitentiae; confession

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「告解の秘跡」の意味・わかりやすい解説

告解の秘跡
こっかいのひせき
sacramentum poenitentiae; confession

悔悛秘跡ともいう。カトリック用語。七秘跡の一つ。受洗後に犯した罪をゆるす秘跡。赦罪を願う信徒は神と司祭の前でひそかに罪を告白する。この告解を通じて罪によりそこなわれた神との合一が回復する。旧約時代から祭司や特定の人の前での告白赦罪は行われており,キリストも使徒たちに赦罪の権限を与えた (マタイ福音書 16・19,18・18,ヨハネ福音書 20・22~23) 。もと告白は全会衆の前で行われ,告白者は信徒の集りや一切の礼拝式への参加を許されなかったが,のち告白は私的になるとともに告解によって赦免が与えられることとなった。ギリシア正教では告解の秘跡を痛悔機密という。

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