味酒を(読み)ウマサケヲ

デジタル大辞泉 「味酒を」の意味・読み・例文・類語

うまさけ‐を【味酒を】

[枕]《「を」は間投助詞
うまさけ」に同じ。
「―三輪はふり(=神主)がいはふ杉」〈・七一二〉
神奈備かむなび山」にかかる。酒をつくるのに米をよくんで吐き出したものをかめにためて発酵させたところから、「かむ」の音を「神」に通わせたものともいう。
「―神奈備山の帯にせる明日香の川の」〈・三二六六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「味酒を」の意味・読み・例文・類語

うまさけ‐を【味酒を】

  1. ( 「を」は間投助詞 ) =うまさけ(味酒)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「味酒呼(うまさけを)三輪の祝(はふり)がいはふ杉手触れし罪か君に逢ひ難き」(出典万葉集(8C後)四・七一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android