和泉田村(読み)いずみたむら

日本歴史地名大系 「和泉田村」の解説

和泉田村
いずみたむら

[現在地名]南郷村和泉田

小野島おのしま村の西、伊南いな川左岸に位置する。同川の河谷は当地で幅およそ一〇〇〇メートルとなり流域では最も広く、その氾濫の跡は谷地やち沼橋ぬまばしなどの地名や浸食された地形にみることができ、沖積地はわりに広い。集落は南西の扇状地にある上平うわだいら上町うわまち辺りから発達したと思われる。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に「泉田 三百八十七石一斗八升」とある。慶長二年(一五九七)の藤三郎倉入在々高物成帳(福島県史)でも同様で免四ツ。村名はもとは泉田と書いたが、寛文年中(一六六一―七三)に和泉田に改めたという(新編会津風土記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android