和漢朗詠集・倭漢朗詠集(読み)わかんろうえいしゅう

精選版 日本国語大辞典 「和漢朗詠集・倭漢朗詠集」の意味・読み・例文・類語

わかんろうえいしゅう ワカンラウエイシフ【和漢朗詠集・倭漢朗詠集】

平安中期の詩歌集。二巻。藤原公任撰。和歌漢詩句のすぐれたものを選び、上巻四季、下巻雑を一〇八項目に部類し、五八八首の漢詩句と二一六首の和歌を収めたもの。漢詩は白居易のものが圧倒的に多く、菅原文時菅原道真大江朝綱・源順が続き、和歌は紀貫之凡河内躬恒のものが多い。朗詠の面だけではなく、詩歌の詠作の軌範として広く流布し、多くの作品に引用され、また書道手本となって名筆も多く伝えられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android