咲懸(読み)さきかかる

精選版 日本国語大辞典 「咲懸」の意味・読み・例文・類語

さき‐かか・る【咲懸】

〘自ラ五(四)〙
① 花が咲いて、ある物の上へおおいかかる。かぶさって咲く。
源氏(1001‐14頃)蓬生「おほきなる松にふぢのさきかかりて、つきかげになよひたるかぜにつきてさとにほふかなつかしく」
② 花が咲きおくれて、次の季節にかけて咲く。次の季節にわたって咲いている。
※頼基集(11C初か)「ふぢのはなまつのみならずくれぬべきはるのすゑにもさきかかりけり」
③ 花が咲きはじめる。花が咲きそうになる。
※俳諧・青蘿発句集(1797)「さきかかる梅風朝雨の朝」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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