咳吐(読み)せきたぐる

精選版 日本国語大辞典 「咳吐」の意味・読み・例文・類語

せき‐たぐ・る【咳吐】

〘自ラ四〙
① せきあげる。せきこむ。
※浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)下「おもひを涙にかよはせて、人目を中にはばかりの、せきたぐるこそあはれなれ」
② 怒りが胸にこみあげる。非常に腹が立つ。
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上「座興も過ればむっとして、なぶるか但あなづるかと、心くるくるせきたぐる胸を押へて、ゑへんゑへん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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