哨戒(読み)しょうかい(英語表記)scouting
surveillance operation

精選版 日本国語大辞典 「哨戒」の意味・読み・例文・類語

しょう‐かい セウ‥【哨戒】

〘名〙 敵の襲撃にそなえて、艦船や、航空機で警戒すること。
風俗画報‐二八八号(1904)中立国の旅順海戦評「夜間碇泊する場所には、必ず哨戒艦なかるべからず」

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デジタル大辞泉 「哨戒」の意味・読み・例文・類語

しょう‐かい〔セウ‐〕【×哨戒】

[名](スル)敵の襲撃を警戒して、軍艦飛行機で見張りをすること。「領空哨戒する」「哨戒飛行」

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改訂新版 世界大百科事典 「哨戒」の意味・わかりやすい解説

哨戒 (しょうかい)
scouting
surveillance operation

敵の侵入や襲撃に備えて,周辺あるいは特定区域を警戒することをいう。軍事活動上,捜索,阻止哨戒,触接追尾偵察等を包括して哨戒と呼ぶこともある。哨戒はすべての作戦基盤をなすもので,有効かつ適切な哨戒は作戦の成果を大きく左右するものである。哨戒は,作戦地域の特徴と敵,味方の状況等によって,水上艦艇,航空機,潜水艦およびレーダー等の固定兵器を組み合わせ,一般に領海外数カイリから数十カイリを対象に行うものであるが,ミサイルおよびレーダー等の兵器の発達により,情勢によっては100カイリ以上あるいは敵基地近くまで行うことが必要な場合もある。現在では各国とも,奇襲防止に備え,平時でも哨戒を行うのが常態となっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「哨戒」の意味・わかりやすい解説

哨戒
しょうかい
patrol

敵の航空機,艦船が一定の空域,水域へ侵入するのを,哨戒機,哨戒艦艇,レーダ,見張り所などを用いて警戒すること。発見すれば適応処置をとる。偵察や索敵が,特定の地域で敵を発見,観察するために作戦期間中実施されるのに対し,哨戒はほとんど常時行われる。ミサイルの発達に伴ってコンピュータとレーダを結びつけた自動警戒管制組織が各国で採用されている。

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