唐の人。転じて中国大陸から来た人,さらに異国人一般をさす語となる。9世紀には官人の中に唐人と明記された人があり,遣唐使とともに来住した人を唐人といっている。しかし唐の滅亡前後,とくに10世紀以降,中国大陸からの商人,宋商が九州,山陰,北陸に頻々と来着するが,これらの人は唐人とも併称された。九州の大宰府,越前の敦賀などに住みつく人も多く,平安末期には博多に大唐街があったといわれる。神人(じにん)・寄人(よりうど)となり,交易,海上交通に従事する宋人が北九州に現れるが,この人々も唐人と通称され,鎌倉後期の蔵人所牒(くろうどどころちよう)には,櫛,薬などを遍歴・交易したとみられる唐人が見いだされる。また〈唐土の支証〉を持ち,飴を売る商人も室町時代に確認され,天竺人ヒシリの営んだ土倉(どそう)も〈唐人倉〉といわれた。16世紀以降に姿を現すポルトガル人をはじめとする西欧人も,庶民の中では〈唐人〉といいならわされ,江戸時代には異国人一般をさす用例が広く見られた。
執筆者:網野 善彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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