唐茶宇(読み)とうちゃう

精選版 日本国語大辞典 「唐茶宇」の意味・読み・例文・類語

とう‐ちゃうタウ‥【唐茶宇】

  1. 〘 名詞 〙 絹織物一つ。緯(よこいと)方向に低い畦(あぜ)のある平織物。もと外来のもので、日本では天和年間(一六八一‐八四)、京都西陣で作り始められた。帯・袴(はかま)地などが多い。琥珀織
    1. [初出の実例]「此唐茶宇の帯は」(出典:浮世草子・傾城歌三味線(1732)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の唐茶宇の言及

【琥珀織】より

…絹織物の一種。元来は,舶来の唐茶宇(とうちやう)のことで厚琥珀,薄琥珀の別がある。茶宇はインドのチャウルChaulで織り出されたところから,茶宇留,茶宇縞などと呼ばれた。…

※「唐茶宇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android