善利(読み)ぜんり

精選版 日本国語大辞典 「善利」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐り【善利】

〘名〙
仏語仏道に精進することによってもたらされるすぐれた利益仏果
※高野本平家(13C前)五「手づから自から書写したてまつる金泥の提婆品一巻、時に蒼松蒼栢の陰、共に善理(ゼンリ)の種をそへ」 〔法華経‐化城喩品〕
② (形動) 人にとって、よい利益。よくて、ためになること。また、そのさま。
自由之理(1872)〈中村正直訳〉五「即ち他人の当然に得んことを期望する善利を阻礙することあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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