善男子(読み)ゼンナンシ

デジタル大辞泉 「善男子」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐なんし【善男子】

善男ぜんなん」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「善男子」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐なんし【善男子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語仏法に帰依し、正しい信仰を守る男子善女人といっしょにして、信者通称に用いる。善男。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔大般若経‐二九一〕
  3. 男色相手をする美少年かげま。
    1. [初出の実例]「今も酒を唐茶といひ、蛸を天蓋といひ、妓(かげ)童を善男子、衣服のなきものを誕生仏ともいへり」(出典随筆兎園小説(1825)二)

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世界大百科事典(旧版)内の善男子の言及

【居士仏教】より

…大乗経典の中で居士として有名な人物は《維摩経》の主人公の維摩であり,釈尊の直弟子の著名な出家者たちが,在家の維摩居士により空の立場から痛烈な批判を浴びるという内容である。また大乗経典にはしばしば,良い家柄の男女を意味する善男子(クラプトラkulaputra)・善女人(クラドゥヒトリkuladuhitṛ)の語がみられ,これら種々の在家者が大乗仏教の主たる担い手であったことが推察される。【加藤 純章】
[中国]
 宋代より明・清時代にかけて盛況を呈した有識者主体の在家仏教を指す。…

※「善男子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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