喇嘛教(読み)ラマきょう

精選版 日本国語大辞典 「喇嘛教」の意味・読み・例文・類語

ラマ‐きょう‥ケウ【喇嘛教】

  1. 〘 名詞 〙 七世紀にチベットに伝来し定着した仏教一派ラマが仏・法・僧の三宝にもまして尊崇されるところから、近代ヨーロッパ人が呼称としたもの。顕教を中心として密教を重視するのが特色で、独特の禁呪・祈祷儀礼をもつ。一八派のうち、紅帽派(旧派)と黄帽派(改革派)が最も勢力をもち、一五世紀以降はラマの妻帯を禁ずる後者が主流となり、ゲンドゥンドゥプパを初代としてダライ‐ラマが宗派を統率するようになった。後、ネパールブータンモンゴリア満州におよび、一九五九年、一四代ダライ‐ラマがインドに亡命してからは、チベット仏教の中心は北インドに移った。
    1. [初出の実例]「囉嘛教の清国に行はるるは」(出典:風俗画報‐二三七号(1901)論説)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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