普及版 字通 「喘(漢字)」の読み・字形・画数・意味
喘
12画
[字訓] あえぐ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(たん)。に・(せん)の声がある。〔説文〕二上に「疾く息(いき)するなり」とあり、擬声的な語である。(せん)字条八下に「口气引くなり」とあって、気の出入のときの声をいう。
[訓義]
1. あえぐ、いきぎれする、いきぎれする病、ぜんそく。
2. ささやく、せきこみながらいう。
3. にわかに、あわただしい。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕喘 阿倍(あへぎ)〔名義抄〕喘 アヘグ・アヘギ・イキツク・アク・シハイキス・イキツキ・ナヤム
[語系]
喘thjiuan、zjiuanは声義近く、ともに気息の急疾であることをいう。湍thuan、zjiuanもみな速やかの意があり、一系の語である。
[熟語]
喘噎▶・喘呀▶・喘▶・喘嚇▶・喘喝▶・喘汗▶・喘気▶・喘急▶・喘呼▶・喘喘▶・喘嗽▶・喘息▶・喘乏▶・喘沫▶・喘鳴▶
[下接語]
呀喘・臥喘・喘・汗喘・窮喘・荒喘・残喘・息喘・憊喘・微喘・余喘
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報