喜多良村(読み)きたらむら

日本歴史地名大系 「喜多良村」の解説

喜多良村
きたらむら

[現在地名]犀川町喜多良

大熊おおくま村の南に位置し、喜多良川の中・上流域の谷間に小集落が点在する。鎌倉時代初期とみられる宇佐弥勒寺喜多院所領注進状(石清水文書/大日本古文書四―二)に「記多良野別符」とみえるが、「別符」を抹消して「名田」と記し、一三町とある。承久二年(一二二〇)一二月日の山城石清水いわしみず八幡宮検校祐清の譲状(同文書/鎌倉遺文四)では宇佐弥勒寺領の「護得寿多良野」が寿持姫に譲られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android