(読み)ひすかし

精選版 日本国語大辞典 「嚚」の意味・読み・例文・類語

ひすか&GIE599;し【&JISF1CC;】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 古くは「ひずかし」 ) 心がねじけている。ひねくれている。また、口やかましい。かまびすしい。いすかし。
    1. [初出の実例]「嚚 ヒスカシキ」(出典:大般若経字抄(1032))
    2. 「女程ひすかしきものはなし」(出典:滑稽本・古朽木(1780)五)

ひすか‐しま【&JISF1CC;】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 心がひねくれているさま。いすかしま。ひすかし。
    1. [初出の実例]「是のごとく狂され狷(ヒスカシマニ)して、心邪海に没せり」(出典:大智度論元慶元年点(877)五)

ひすか‐し【&JISF1CC;】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 心がひねくれているさま。正常でないさま。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「虞舜と申せし賢王は父かたくなに母ひすかしに」(出典:浄瑠璃・天智天皇(1692)二)

ひす‐か【&JISF1CC;・姦】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 心がひねくれたさま。また、みだりがわしいさま。〔観智院本名義抄(1241)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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