囁竹(読み)ささやきだけ

精選版 日本国語大辞典 「囁竹」の意味・読み・例文・類語

ささやき‐だけ【囁竹】

[1] 〘名〙 他人に話がもれないように、竹筒を通じて互いに話をかわすこと。また、その竹。
御伽草子ささやき竹(古典文庫所収)(室町末)「ふう婦のものにびしゃもんの御つげとて、ささやきだけにてたばからばや」
[2] (ささやき竹) 御伽草子。一巻三冊。作者未詳。室町末期成立。竹竿の節を抜いたささやき竹で偽りのお告げを告げ、娘を得ようとした老僧が、娘を入れた箱の中が牛に入れかわっているのを知らず大騒ぎをするという物語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android